マーケットトレンド の 西アフリカの石油とガスの中流 産業
パイプライン部門が成長を遂げる
- ナイジェリアを除くこの地域のパイプライン・インフラは量が少ない。人口に比べてはるかに少ない。各国の繁栄とともに石油・ガス市場が発展することが期待されている。
- 東西パイプラインは、オビアフ・オブリコム・ガスプラントからナイジェリアのオベン・ノードまでの天然ガスパイプライン計画である。パイプラインの長さは約127km、容量は日量2,000百万立方フィートと予想されている。パイプラインは2020年までにスタートする予定。
- Petroci Foxtrot Gas Pipelineは既存の天然ガスパイプラインで、Foxtrot海上プラットフォームからコートジボワールのアビジャンまで続いている。パイプラインの長さは約80km、容量は1億5,400万立方フィート/日。このパイプラインはこの地域の主要パイプラインのひとつである。
- 西アフリカの石油消費量は、2017年の3,090万トン石油換算(mtoe)から、2018年には3,210万トン石油換算(mtoe)と、3.9%増加した。消費の増加は、必要な容量増加のための投資家のインセンティブとなり、将来の投資を増加させ、それによって業界の成長を後押しする。
- したがって、石油・ガス消費の増加と同分野への投資の増加により、パイプライン容量は予測期間中に若干増加すると予想される。
ナイジェリアの石油・ガス中流部門が成長へ
- 同国には豊富なガス供給源があるが、原料を利用可能な場所まで運ぶのに必要なインフラが不足している。中流インフラへの投資は、予測期間中に有益な結果をもたらすと期待されている。
- 西アフリカ・ガス・パイプラインは、ナイジェリアのニジェール・デルタからベナン、トーゴ、ガーナといった西アフリカ諸国にガスを供給するパイプラインである。パイプラインの長さは約677キロメートル(421マイル)で、1日当たり2億立方フィートの容量がある。このパイプラインは多くの国々を結んでいるため、この地域の主要パイプラインのひとつとなっている。
- 同国の石油生産量は、2017年の9,550万トンから2018年には9,840万トンと、3.0%増加した。石油生産量の増加は、投資家がこのセクターに投資する動機付けとなり、それによって業界の成長を増大させることが期待される。
- ナイジェリアの石油・ガス中流産業は、ガスの生産と消費の増加が見込まれることと、同国のパイプライン・インフラへの投資の増加により、予測期間中に若干の成長が見込まれる。