マーケットトレンド の 英国のコールドチェーン物流 産業
ブレグジットが冷蔵輸送の需要を押し上げる
EUは食品・飲料産業における主要な貿易相手国のひとつであるため、ノーディール・ブレグジットの後、英国が国民のニーズを満たすのは非常に難しいだろう。より多くの輸出業者を獲得するため、同国はEU域外からの農産物に対する税金を引き下げている
EUは、肉、牛肉、魚介類、飲料を米国から輸入している最大の国である
EUにとって、EU外の市場を開拓することは困難な事業である。EUの潜在的な貿易相手国としては、チリ、オーストラリア、アフリカなどが挙げられる。しかし、これらの国々は英国よりもEUから離れているため、貿易が難しく、最先端のコールドチェーン・サービスが必要となる
食品・飲料業界と並んで、医薬品業界も医薬品不足の可能性から問題を抱えることになる。バイエル、ノバルティス、アストラゼネカ、GSKなどいくつかの大手製薬会社は、十分な医薬品を確保するための対策を講じている。例えば、ヨーロッパを代表する糖尿病製薬会社であるノボ・ノルディスクとサノフィは、英国でインスリンを買いだめしており、これが最先端の低温貯蔵施設の必要性を高めている