マーケットトレンド の トルコの宅配便、速達、小包 産業
物流インフラ整備に向けた政府の取り組み
2022年、トルコ政府は2053年ビジョンの一環として、同国を物流大国として確立することを目指した。トルコはヨーロッパ・アジア・アフリカの貿易トライアングルに位置しており、特に輸送・ロジスティクスの分野で大きなチャンスをもたらしている。さらに、この優位性を活用するため、トルコはすでに5つの主要輸送分野に1720億米ドル以上を投資している。また、同国は鉄道貨物増強のため、鉄道網にも投資している。2022年、鉄道網は10,959kmから13,022kmに拡大され、2053年までに28,590kmまで延長される予定である
2022年、同国は新たな投資により道路サービスレベルの向上を計画した。2053年末までに、分断された道路網を28,650kmから38,000kmに、高速道路網を3,633kmから8,325kmに拡張する計画である。さらに、イスタンブール運河プロジェクトのようなインフラへの投資や、宅配便サービスを促進するための空港を今後数年間で56から61に増やす予定である
一方、トルコの運輸・インフラ相は2022年、鉄道を中心とした同国の運輸・通信インフラ目標を達成するための「運輸・物流マスタープランを発表した。2021年、トルコの鉄道貨物輸送量は10%の伸びを示し、3,360万トンに達した。このように、鉄道貨物量の増加は、投資家の鉄道部門への関心を引き寄せている