マーケットトレンド の スペイン米 産業
増加する米の消費量
米の消費量は年々増加している。一人当たりの米消費量は、過去5年間から2021年まで横ばいで推移しており、2020年には若干の増加が見られる。スペインでは、米はパスタ、ジャガイモ、パンと並ぶ主食である。栄養価が高く、調理時間が短いため、スペインではより人気がある。スペインの人々は日常食に様々な種類の米を好むため、市場の牽引役となることが期待される
スペインで最も受け入れられているのは、炊飯に時間がかからないため、小さくて丸い形状の米である。しかし、米の生産量と収穫面積は年々減少している。スペインの米消費は完全に輸入に依存している。消費量が莫大であるため、国内生産では不十分なのだ。しかし、スペインは多くのヨーロッパ諸国における米の主要輸出国である
スペインは、一人当たりの米消費量に対する利子率で、154カ国中90位にランクされている。バレンシアとバレアレス諸島の米消費量が最も多く、カスティーリャ・ラ・マンチャ、ガリシア、ナバーラでは需要が最も少ない。米の75%はスーパーマーケットで購入され、残りの25%はハイパーマーケット(18%)、専門店(2%)、その他(4%)で販売されている。2021年の米の総輸入量は28万7,957トンで、前年を上回ると指摘されている。同国における米の品種消費の増加は、予測期間中の市場を牽引すると思われる
アルゼンチン - スペインへの米の主要供給国
スペインは欧州第2位のコメ生産国とはいえ、国内生産だけでは需要を満たすことはできない。2022年、スペインのいくつかの小地域では、高温と少雨による干ばつのため、生産量が少ないことが観測された。生態系移行省の報告書によると、2022年8月初めの時点で、スペインの疎水性備蓄の水量は39%で、2021年より10%近く減少している。そのため、同国は需要を満たすために輸入に頼っている。アルゼンチン、メーンマール、グアナ、パキスタン、イタリアがスペインへの主要コメ供給国である。スペインは米の積極的な輸入国であるだけでなく、ヨーロッパ内での輸出国でもある
2020年、スペインは1億3300万米ドルの米を輸入し、世界第55位の米輸入国となった。米はスペインで39番目の輸入品目である。2021年のアルゼンチンからスペインへの米の輸出は25,188米ドルを記録し、2020年に比べ増加した。ITC Trademapによると、2021年、世界から輸入された米の総量は287,957トンであった。アルゼンチンはスペインへのコメ輸出国リストのトップであった。スペインにおけるコメの輸入は主にライス・インディカ種で構成されている。しかし、ジャポニカ種については自給自足である。EUへのジャポニカ米輸出のうちスペインが占める割合は15%で、イタリアが70%を占めている。米の輸入構造はここ数年で変化しており、精米の輸入が増加し、籾米(非バスマティ)の輸入が減少している