マーケットトレンド の スペインのプレハブ建築産業 産業
交通・インフラ市場への計画的投資がプレハブセクターを牽引
スペインのプレハブ部門は、同国政府のインフラ重視の姿勢に牽引され、予測期間中に成長すると予想される。今後数年間は、道路と鉄道のインフラ拡張に支えられ、モジュラー・プレハブ建設業界の継続的な成長が見込まれる
住宅、非住宅建設、土木を含む全セクターの数量拡大が見込まれる。インフラへの投資額は2019年に113億800万米ドルとなり、2018年の予算額より11.6%増加した。鉄道や道路などの運輸部門が投資総額の70%近くを占めている。さらに2020年、政府はバラハス空港(マドリード)の拡張と、マドリード地域における2本の地下線の延長による移動の容易化を実施するため、約2億2,500万米ドルを投資する決定を採択した
スペインは、インフラシステムの改善を必要とする2030年の「持続可能な開発目標の遵守を保証するための一連の措置の実施に注力しており、必要な投資額は1億168億4000万米ドルに達している。政府は、投資・改革計画を通じて2020年から2022年の間に約2億2,450万米ドルの投資を動員する2年間の住宅復旧・復興計画を開始する予定である
プレキャストコンクリートが市場で最大のシェアを占める
プレキャストコンクリートは、オフサイトの建設活動の増加に牽引され、市場で最大のシェアを占めている。同国では政府によるインフラ整備が盛んであるため、コンクリートなどの補助材料に対する需要も非常に大きい。また、都市化の進展による非住宅および住宅建設の増加に伴い、成長も期待されている
この成長は、プレキャストコンクリートを使用する利点について、建設業者、建築家、施工業者、エンドユーザーの間で認識が高まっていることに起因している。プレキャストコンクリート建設技術は、住宅やインフラ建設の需要増に対処するための最も有望なソリューションの1つである。スペインの建設用コンクリート製品製造の業界収益は、2016年から2019年までのレビュー期間中に一定の成長が見られた
2019年には1億4,000万米ドルに達し、2016年に発生した収益(約1億1,400万米ドル)の約21%増となった。インフラ産業におけるプレハブ建設部門の市場によって、予測期間中に発生した収益は数倍に増加すると予想される