マーケットトレンド の 東南アジアの石油とガスの中流 産業
輸送能力が成長する
- 2019年、この地域の主要国は、インドネシアが東南アジア諸国の中で最大級のパイプライン網を有するなど、自国内の石油・ガスパイプライン網が適度に発達している。パイプライン・インフラは、予測期間中、この地域で、増加すると予想される。
- ペトロベトナムガスは、ベトナム南部沖のナムコンソン盆地とクーロン盆地を通るナムコンソン2フェーズ2パイプラインのEPC契約を2019年にTechnipFMCに発注した。
- シンガポールは、パイプラインによる天然ガス供給契約が打ち切られるため、予測期間中に天然ガス需要の大半をLNGで賄う方向へシフトすると見られており、また、予測期間中に新たな浮体式再ガス化プラントが計画されるなど、LNG輸入能力の拡大が見込まれている。
- 同地域における天然ガスの消費量は、2017年の石油換算1億3,410万トン(mtoe)から、2018年には0.15%増の1億3,430万トン(mtoe)に増加した。一方、ガス生産量は減少し、2017年の194.6百万トンから2018年には192.4百万トンに増加した。天然ガス消費の増加は、このセクターの成長にプラスの影響を与える。
- したがって、東南アジアのパイプライン容量は、石油消費の増加と貯蔵インフラへの投資により、予測期間中にわずかに増加すると予想される。