マーケットトレンド の 南アジアの再生可能エネルギー 産業
太陽エネルギーは大きな成長を遂げると予想される
- 南アジアの再生可能エネルギー市場では、2021年に太陽エネルギー分野が大きな成長を遂げ、今後数年間も大幅な成長が続くと予想されている。需要の大半は、世界有数の太陽エネルギー生産国であるインドからのものと思われる。
- 商業用および産業用の顧客が、この地域における太陽エネルギーの成長を牽引してきた。屋上太陽光発電の平準化電気料金(LCOE)の低下、有利な政策や企業の社会的責任プログラムなどの要因が、予測期間中に同地域の太陽エネルギー市場を牽引すると予想される。
- 2021年、南アジアではインドが約49,684MW、パキスタンが1,083MWの太陽光発電設備を追加し、かなりの成長率を示した。南アジア諸国は、野心的な太陽光発電目標を達成するため、太陽光屋根上システムの設置に注力している。
- インドの太陽光発電ポテンシャルは750GW以上であり、同国のエネルギー安全保障シナリオ2047では、2047年までに太陽光発電設備容量479GW程度を達成する可能性が示されている。高い日射量に恵まれたインドの太陽光発電は、すでにグリッド・パリティを達成しており、太陽光発電を主流のエネルギー源として採用することを促し、ユーティリティ・スケールや屋上太陽光発電の分野での設備容量を押し上げている。
- パキスタン政府は2022年9月、太陽エネルギー・プロジェクトを通じて1万メガワット(MW)の電力を生産する国家太陽エネルギー構想を承認した。第一段階では、太陽エネルギーは、政府の建物、電気とディーゼルで稼働している管井戸、消費の少ない国内消費者に供給される。
- そのため、太陽エネルギーは予測期間中に市場で大きく成長すると予想される。