マーケットトレンド の 南アジアバッテリー 産業
データセンター部門が市場を支配する
- テクノロジーの多用によるデータの急激な増加により、データセンターの需要は急ピッチで伸びている。シンガポールがデータセンター事業者に好まれているのは、同国でのデータ転送速度が速いからだ。シンガポールは、アジア太平洋地域におけるデータセンター進化の黎明期にいち早く整備された海底ファイバー・ネットワークによるインフラを提供している。
- シンガポールは、インドや南アジアの新興市場にサービスを提供するアジア太平洋地域の主要な金融都市のひとつであり、コロケーションのハブとしての役割を担っている。同国ではデータセンター・インフラが堅調な伸びを示しており、近い将来、バッテリー市場を牽引することになりそうだ。
- CBRE Groupによると、シンガポールのデータセンターの容量は2021年第1四半期に488メガワットまで増加し、アジア有数のデータセンター・ハブとなっている。COVID-19の大流行時には、データ・ストレージと容量に対する需要が急増した。
- 様々な民間企業が、国内で様々な種類のバッテリーセルに関する技術や投資を発表している。例えば、2022年5月、インドを拠点とする新興企業Nordische Technologies社は、ベンガルールのCentral Institute of Petrochemicals Engineering and Technology(CIPET)と共同で、家電、ガジェット、将来のEV技術向けのアルミニウム・グラフェンパウチセル電池を発表した。このような今後の技術が、予測期間中にインドの電池市場を牽引する可能性が高い。
- 自動車、産業など様々な分野での人工知能の統合に伴い、同地域ではデータセンター設立のニーズが高まることが予想され、データセンターでのバックアップ用電池の需要増加を促進する可能性がある。
- さらに、4G/5Gの普及に伴い、ネットワーク上でのデータ転送速度が向上し、誰もがインターネット・サービスを選ぶようになっている。重要なデータを保存するデータセンターの需要は増加しており、この傾向は予測期間中も続くと予想され、企業がデータセンターに多額の投資をする機会を提供する。