マーケットトレンド の 中南米のバッテリー 産業
市場を支配するリチウムイオン電池
- リチウムイオン電池産業の初期段階では、家電部門が電池の主要な消費者だった。しかし近年では、EVの販売台数が伸びていることから、電気自動車(EV)メーカーがリチウムイオン電池の最大の消費者となっている。
- EVはCO2やNOXなどの温室効果ガスを排出しないため、従来の内燃機関(ICE)車と比べて環境負荷が低い。この利点から、多くの国が補助金や政府プログラムを導入してEVの使用を奨励している。
- 2022年7月、ブラジル政府はリチウム輸出規制を緩和する行政命令を出した。現在、ブラジルのリチウムイオン生産量は世界の1.5%を占め、CBLとAMGブラジルの2社が操業している。
- 2022年11月、アルゼンチンは、必要な設備が中国からラプラタ市に到着した後、同国初のリチウム電池工場の操業を開始する計画を発表した。この工場は、科学技術・イノベーション省の支援のもと、国立ラプラタ大学(UNLP)、YPF-Tecnología(Y-TEC)、国立科学技術研究評議会(CONICET)によって建設される。
- こうした要因から、予測期間中、リチウムイオン電池が中南米の電池市場を支配すると予想される。