マーケットトレンド の 南米の家禽飼料 産業
鶏肉製品の需要増加
より多様な食品とタンパク質摂取に対する需要の高まりにより、穀物などの植物由来食品に比べ、肉、卵などの高価値・高品質の食品に対する需要が増加している。消費のこうした変化は、人口の大幅な増加とともに、多くの発展途上国における動物性食品の総需要の大幅な増加をもたらしている。さらに、この傾向は今後数年間も続くと予想される。動物性タンパク質の生産量の増加に伴い、飼料、特にタンパク質とエネルギーを多く含む原料の需要も増加すると思われる。このことは、オールテックが実施した世界飼料調査でも裏付けられており、2020年の世界のブロイラー用鶏肉飼料生産量は3億728万トンと報告されている。鶏肉は60%のタンパク質、13%の脂肪、3%のカルシウムを必要とするため、必要な栄養素は主に鶏肉副産物と魚粉でまかなわれる。鶏肉の約30%は副産物である。これらの副産物はレンダリングされ、粉砕され、家禽用の配合飼料として利用できる。この地域では家禽肉の消費が増加傾向にあるため、家禽用飼料の需要は予測期間中に増加すると予測される