マーケットトレンド の 南米の貨物と物流 産業
南米にはインフラ投資の機会がある
- 南米では、COVID-19パンデミック時の貿易・渡航制限により、輸送・保管部門のGDP寄与度は2020年に27.42%(前年比)減少した。しかし、2021年には前年比20.77%ポイント増を記録して回復した。チリの運輸・倉庫部門は、パンデミック中、この地域で最悪の影響を受けた部門であった。2020年、運輸・倉庫部門のチリGDPへの寄与は36.57%(前年比)減少し、次いでブラジルが25.01%(前年比)減少、アルゼンチンが12.32%(前年比)の微増を記録した。
- チリの公共事業省(MOP)は、2021年に47億米ドルのコンセッション計画を発表し、その下で、高速道路プロジェクトは今後5年間で約110億米ドルの費用がかかると言われ、その他の注目すべきプロジェクトには、病院、空港、ケーブルカー、路面電車、刑務所グループの再契約などが含まれる。政府によると、2021年から2025年までの5カ年計画には、コンセッションや入札に関するさまざまなプロセスが含まれている。例えば、道路工事プロジェクトだけでも110億米ドルを超える。
- ラテンアメリカは、今後10年間で4兆5,000億米ドル相当のインフラ投資機会を提供している。運輸・通信分野では、総額1,178億米ドルにのぼる22の構想がある。南米のインフラ統合ポートフォリオには、運輸、通信、エネルギー部門で総額1504億米ドルの409プロジェクトが含まれる。2040年までに、港湾と空港という2つの主要分野で、それぞれ550億米ドルと530億米ドルに相当する投資が必要になると予想される。
本レポートで取り上げているその他の主要業界動向
- 少子化で人口が減少する南米
- 南米経済の成長路線の再開
- 小売・卸売業が南米地域経済を牽引
- 南米諸国のWPIとCPIが大幅上昇
- チリはこの地域で最も高い成長を遂げた
- 2021年、南米への直接投資フローが増加
- 南米の輸出成長
- 南米の輸入増加
- 燃料価格上昇の南米への影響
- 燃料費の高騰が輸送コストに影響
- インフラと電気自動車に注力する南米
- 南米はインフラを改善し、FDI投資と機会を増やす
- ブラジルは南米の覇者
- 貨物・物流部門への投資の伸び
- コンテナ船による貨物輸送量が増加
- 南米の港湾は港湾の連結性を高めるために大規模な改革が必要
- 南米の港湾は、港湾競争力と効率性を向上させるための大きな後押しが必要
- 南米での運賃上昇
- 南米では物流産業への投資が増加中
- 南米諸国、経済活性化のためインフラ投資を加速