マーケットトレンド の 南米配合飼料 産業
動物性タンパク質に対する消費者の嗜好の変化
消費者の人口動態とライフスタイルの変化により、肉、卵、その他の動物性食品への嗜好が高まっている。経済協力開発機構(OECD)によると、アルゼンチンの1人当たり牛肉消費量は世界最大級で、2016年の39Kgに対し2019年は39.7Kg、鶏肉消費量も38.2Kgとここ数年ほぼ横ばいである。一方、鶏肉の消費量はブラジルが最も多く、一人当たりの消費量は2018年の39.8Kgに対し、2019年は40.3Kgとなっている。このため、消費需要を満たすために家畜を集中的に生産している。国連食糧農業機関によると、2018年の牛と水牛の頭数は2017年の3億5810万頭に対し3億5860万頭、2016年の家禽の頭数は2億5270万羽で、2018年には2億6870万羽に増加した。このように、家畜頭数の増加と飼料要件への懸念が、この地域の配合飼料生産を牽引することになる