マーケットトレンド の 南米のナトリウム削減剤 産業
減塩食に対する意識の高まりが市場を牽引
減塩成分は食品添加物業界の重要なセグメントを占め、食品中の塩分含有量を減らすか、完全に置き換えるために利用される。これらの成分の主な役割は、健康への悪影響を引き起こすナトリウムの過剰摂取を控えることであり、中でも高血圧はその最たるものである。脳卒中、心不全、骨粗しょう症、胃がん、腎臓病、腎臓結石、心筋肥大、頭痛なども、ナトリウム摂取量の増加が原因である。ナトリウムの過剰摂取は、むくみ、膨満感、体重増加の原因となる水分貯留の増加の原因にもなる。そのため、健康的なライフスタイルを維持するために、この地域の消費者は減塩食品にシフトしている。ブラジルは2007年に減塩プログラムを立ち上げ、成果を上げている
ブラジルはSRI市場にチャンスをもたらしそうだ
ブラジルの家計調査2008-2009によると、ブラジルの成人は1日平均12gの塩分を摂取しており、これはWHOが推奨する1日5gの2倍以上である。ブラジルの食事における塩分の主な供給源である食塩と食塩ベースの調味料が、1日の塩分摂取量の4分の3(76%)以上を占めている。2007年以来、ブラジル保健省はブラジル食品工業協会と協力し、食品の栄養プロファイルの改善に取り組んできた。当初はトランス脂肪酸の削減に主眼が置かれていたが、その後、塩分の削減も主要なターゲットとなった。ブラジル政府は、加工食品の減塩に加え、健康的な食生活の推進と健康食品の供給拡大、食品の栄養表示に関するガイドラインの策定、消費者・産業界・医療専門家への教育を通じて、2020年までに人口の過剰な塩分摂取量を削減することを目指した。2017年の製品評価では、インスタントパスタブランドの94.9%、パンブランドの97.7%、パンブランドの10%が最初のナトリウム目標を達成した