マーケットトレンド の 南米種子の処理 産業
処理済み種子の需要増加
南米ではここ数年、大豆とトウモロコシの栽培が大きく伸びている。ブラジルは、南米における大豆とトウモロコシの最大の生産国である。ダイズの主要生産国のひとつであることから、ダイズとコーンの種子処理の普及率は非常に高い。実際、殺菌剤による種子処理は、同国で種子や土壌を媒介する病原菌を防除する安価な方法のひとつとして実施されてきた。殺菌剤処理種子の使用量は、ここ数年で急激に増加している。パラナ州立大学(Universidade Estadual do, Norte do Paraná)が発表した研究論文によると、2017年には、この地域に播種されたダイズの種子の98%近くが殺菌剤で処理されていた。大豆種子の35~38%近くがネオニコチノイド系殺虫剤で処理され、34~35%がフィプロニル、18~20%の生産者がイミダクロプリドとチオジカルブの市販混合剤を使用していると推定された