マーケットトレンド の 南米反芻動物用飼料プレミックス 産業
飼料生産の増加が市場を牽引
食肉と乳製品の工業生産の増加による畜産業界からの高品質配合飼料への需要が、配合飼料と飼料添加物の消費量増加の引き金となっている。国連食糧農業機関(FAO)によると、2017年の同地域の牛と水牛の生息数は3億5,817万頭で、2018年には3億5,861万頭に増加した。また、同じ期間に家禽類は2億6,736万羽から2億6,875万羽に増加した。経済協力開発機構(OECD)によると、2016年の一人当たりの牛肉・子牛肉消費量は39Kgで、2019年には39.7Kgに増加している。大規模生産者や食肉メーカーは、動物への栄養素の安定供給を確保し、生産量と成績を向上させるために、添加物のプレミックスを使用している。このように、飼料添加物の需要の増加が飼料プレミックス市場を牽引している
ブラジルが市場を独占
ブラジル牛肉輸出協会(ABIEC)によると、2018年の肉牛は1162億2000万米ドルを占め、2017年に計上された1073億1000万米ドルを8.3%上回った。このため、肉牛のGDPはブラジル全体のGDPに占める割合が8.7%に拡大した。さらに、生産された10,959千トンの肉牛肉のうち、2,205.2千トンが輸出されており、これは2018年に生産された牛肉全体の20.1%にあたる。ブラジルの食肉生産量が多いため、国内の飼料消費量も非常に多い。ITC Tradeによると、2016年の牛肉輸出量は938.3千トンで、2019年には1,356.6千トン、金額56億1076万米ドルに増加した。中国と香港はブラジルの牛肉輸出先の上位2位を独占し続け、2019年の牛肉総出荷量の60.8%を占めた。このように、輸出市場の増加と相まって、食肉生産量の増加が予測期間中の飼料市場を牽引するだろう