マーケットトレンド の 南米米 産業
米の生産性向上が市場を押し上げる
- 南米における米の生産は、この地域の熱帯諸国に集中しており、最大の生産国はブラジルで、ペルー、コロンビア、エクアドルがこれに続く。その生産能力にもかかわらず、ラテンアメリカはアフリカと同様、依然として米の純輸入国である。同地域の米消費量は過去20年間で約40%増加しており、最も急速に成長している主食となっている。国連食糧農業機関(FAOSTAT)のデータベースによると、南米のコメ生産量は2022年に2,390万トンに達した。このうちブラジルが45%を占め、ペルーが14%、コロンビアが10%を占めている。
- 精密農業、灌漑技術の改善、遺伝子組み換え米品種などの技術革新は、農家の収量増加と生産リスク管理に役立っている。こうした進歩は米の生産量を押し上げ、南米が市場競争力を高めるのに役立っている。例えば、国連食糧農業機関(FAO)のデータによると、コロンビアのコメ収量は2021年の4,482.7kg/haから2022年には4,526kg/haに、エクアドルは2021年の3,546.9kg/haから2022年には3,708.7kg/haに、グアヤナは2021年の5,519.9kg/haから2022年には6,028.5kg/haに増加している。