マーケットトレンド の 南米のペットフード 産業
ペットの人間化がペットフードの需要増をもたらす
飼い主とペットとの絆の深まりは、消費者のペットフードへの購買意欲を高めている。消費者はペットの健康を意識するようになり、愛するペットのために栄養価の高いプレミアム・ペットフードを購入するようになっている。現在では、ペットの飼い主は一次的な食品だけでなく、地産地消や天然素材、あるいは特定の健康効果を持つペット用消耗品も求めるようになっている
ペットの数が増え、ペットに対する親近感が高まったことも、ペット用おやつやスナックの需要を高めている。ペットの飼い主は、ペットの食事に加える栄養たっぷりのスナックやおやつを探しており、ペットの安全と健康を確保するために、地元で調達・生産されたオーガニック製品やヒューマングレードの製品に頼ることが多い
チリのペットケア産業は、ペットの人間化と出生率の低下傾向から恩恵を受け、チリ農畜産局によれば、2020年には前年比5%以上の成長を記録した。チリ政府は2021年に147種類の輸入ペットフードを新たに現地市場で認可・登録した。そのうち、約69%がドッグフード製品で、残りはキャットフード製品である。チリのプレミアム・セグメントでは、ロイヤル・カナン・アルゼンチンとロイヤル・カナン・ブラジルが最も積極的な企業であり、2021年第1四半期にVHN動物用ラインを含む32の処方製品を新規登録した