マーケットトレンド の 南米の脂質 産業
食品・飲料業界における脂質需要の増加
食品・飲料産業は、脂質市場の最大の応用分野の一つである。この業界では、主に南米諸国におけるオメガ3市場の発展により、乳児用調製粉乳部門が包装食品カテゴリーの中で最も急成長しているセグメントの一つとなっている。ほとんどの企業は、藻類由来のDHA/ALAなどのベビーフードやサプリメントを製造している。脂質は、食感、構造、口当たり、風味、色合いなど、食品に多くの好ましい性質をもたらす。例えば、トマト、キュウリ、マッシュルーム、エンドウ豆などの野菜や、フレンチフライ、フライドポテト、フライドチキンなどの揚げ物の風味は、脂質のおかげである
アルゼンチンが予測期間中に著しい成長を遂げる
アルゼンチンではグローバル化により都市化が進み、ライフスタイルが変化している。その結果、簡便なパッケージ食品への需要が高まり、脂質市場の成長に拍車をかけている。アルゼンチンの消費者は、経済危機にもかかわらず、健康志向のパッケージ食品を求めるようになっている。この傾向は、同国の脂質市場の脂質ベースの栄養補助食品分野に利益をもたらすと予想される。さらに、新興国における可処分所得の増加とライフスタイルの変化が、加工食品の需要を牽引している。アルゼンチンの食品市場では食品の安全性に対する懸念が高まっており、メーカーはPUFAやMUFAなど健康志向の成分を取り入れるとともに、クリーン・ラベルを採用するよう圧力をかけている