マーケットトレンド の 南米ライム 産業
輸出急成長のチリ
チリはこの地域で最も石灰を生産している国のひとつであり、その輸出額は年々大きく伸びている。チリ産石灰の主要輸出国は日本、オランダ、カナダである。チリは2018年に国際石灰協会(ILA)の新メンバーとして加盟した。 ライムとレモンの生産量は2016年の135,413トンから2018年には151,083トンに増加した。チリのレモンとライムの輸出は2017年の76,807トンから2019年には94,859トンに増加した。今後数年間はライムの輸出が増加する可能性が高く、予測期間中の生産額が増加する。チリ産ライムの主要輸入国は、米国、日本、韓国、オランダ、スペイン、イタリア、英国などである。チリは、ラテンアメリカ地域で最も重要なライム輸出国の1つであり、輸出を中心とした増産への取り組みが、予測期間中の市場を牽引している
アルゼンチンがこの地域の生産を独占
アルゼンチンは南米で最もライムを生産している国である。Federcitrusによれば、アルゼンチンにおけるライムの生産は明確に集中しており、同国は2018年の南半球におけるライム生産の約65%に貢献している。国連食糧農業機関(FAO)によると、2018年のライムの総収穫面積は55,667ヘクタールであった。USDAが報告しているように、予測される特定の樹木除去技術とリセットにより、予測期間中にライムの収穫面積と生産性はさらに増加すると予想される。アルゼンチンでは2018年に約199千トンのライムとレモンが生産され、これは2015年に生産された約953千トンから目覚しい増加を見せている。スペイン、オランダ、ロシア、イタリア、ギリシャがアルゼンチンからのライムの主要輸入国である。USDAによると、2018年のアルゼンチンの石灰輸出総量の70%と15%を欧州連合とロシアが占めている。同国は長い間、南米地域の石灰生産をリードしており、国内需要と輸出需要の両方が増加していることから、この傾向は予測期間中も続くと思われる