マーケットトレンド の 南米の水力発電 産業
大規模水力発電セグメントが市場を支配する見込み
- 南米には、世界最大の水力発電所10カ所のうち4カ所がある。南米では、2019年に発電された全電力の約53%を占める主要な発電源である。南米の水力発電設備容量は、2019年末時点で176.7GWに達している。
- 電力価格の上昇と民間セクターの水力開発への参加により、水力発電は南米で増大する需要を満たすための魅力的な選択肢となっている。
- 設置容量によると、この地域の主要国にはブラジル、チリ、ベネズエラ、コロンビアが含まれる。ブラジルは南米最大の電力系統を有し、2019年には全電力の63.8%を水力発電でまかなう。
- ブラジル、パラグアイ、ベネズエラ、コロンビア、アルゼンチンは、この地域でトップの水力発電国である。ブラジルとパラグアイの国境にあるパラナ川に位置するイタイプー発電所は、14,000MWで世界第2位の水力発電所である。
- さらにベネズエラは、カロニ川に世界第3位の水力発電所、10,200MWのグリ水力発電所を所有している。この発電所は、年間約50000GW/hのエネルギーを国内に供給している。
- したがって、今後予定されている大規模な水力発電プロジェクトや、既存の水力発電インフラを近代化する計画といった要因が、ターゲット市場の需要を喚起すると予想される。