マーケットトレンド の 南米食品添加物 産業
この地域における天然食品フレーバー&エンハンサー需要の高まり
アルゼンチンやブラジルなどのラテンアメリカ諸国は、肥満との戦いに挑んでおり、食事に不必要なカロリーを追加する人工的な香料の消費を抑制するための政策を制定している。マルティニーク・ラム漬けパイナップル、グアテマラ・コーヒー・ピュア・アラビカ、ドゥルセ・デ・レチェ・アルゼンチン風レシピ、ブラジリアン・オレンジ・シャーベット、スパイスなど、南米諸国、特にブラジルで嗜好性の高いフレーバーは、イギリスなどヨーロッパ諸国にも輸出されている。各社は、食品・飲料カテゴリーにおいて、天然香料、果実のような許容可能な成分、天然甘味料のエッセンスを含む天然成分カテゴリーの拡張により、人工成分に取って代わりつつある。例えば2014年、ジボダンはピーナッツ・コレクションを発売したが、これはピーナッツ・フレーバーの新たな方向性を求める業界の需要に後押しされたものだ
地域別ではブラジルが大きなシェアを占める
潜在的な消費者市場を持つ人口基盤が大きいため、ブラジルは南米地域の食品添加物市場として依然として有利である。さらに同国では、新製品の発売や技術革新の面で大きな発展が見られる。大手企業は市場への浸透を高めるために事業拡大を戦略化し、国内の生産設備を補うために投資を行っている。さらに、ブラジルの人々の天然成分志向の高まりを受け、市場の大手企業は、自社製品を信頼性が高く好感の持てるカテゴリーにアップグレードするため、調達ツールや技術に資本を投じている。ブラジルの市場全体の企業は、消費者主導のクリーン・ラベル・イニシアチブに従っており、自社製品に信頼感を持たせるために、消費者をターゲットにした啓発プログラムやセミナーのスポンサーに資本を投じている