マーケットトレンド の 南米のエネルギー貯蔵 産業
市場を支配するバッテリー・セグメント
- 南米では予測期間中、電池が最大セグメントとなる見込みである。さらに、ボリビアには多くのリチウム埋蔵量があり、コロンビアでは蓄電池と再生可能エネルギーの統合計画があることから、この地域では予測期間中に市場が成長する大きな可能性がある。
- 2017年、エネルはチリのセロ・パベロン地熱発電所に、太陽光発電と、リチウムイオン電池(132kWh)と水素貯蔵(1MWh)に基づくハイブリッド蓄電システムを統合したシステムを設置した。
- アルゼンチンのエネルギー貯蔵市場は、伝統的に揚水発電が支配的だった。しかし、同国ではバッテリーを利用したユーティリティ・スケールの蓄電システムも検討されている。2017年5月、パワーチャイナは1GWの太陽光発電プロジェクトを計画しており、24時間稼働の蓄電システムを導入する予定だった。
- 公益事業者は依然としてバッテリー・エネルギー貯蔵市場の最大セグメントであり、太陽光発電プロジェクトの勧誘に貯蔵を含める公益事業者が増えているため、予測期間中にバッテリー・エネルギー貯蔵システムの機会が増加する。
- さらに、大型バッテリーを再生可能エネルギー・プロジェクトと組み合わせることで、温室効果ガス(GHG)を排出することなく信頼性を向上させることができるため、住宅所有者や企業は、バックアップ電源として、また屋上システムからの余剰エネルギーを回収して必要なときに使用するために、バッテリーの使用に重点を置くようになっており、南米市場を促進している。