マーケットトレンド の 南米の栄養補助食品 産業
ビタミンサプリメントの需要増
現在流行している予防医療と、摂取不足によって一般的に見られるマルチビタミン不足が、ビタミン補助食品の需要を牽引している。さらに、消費者が無料で利用できるパーソナライズされたオンライン・システムの増加が、栄養補助食品の需要を押し上げている。メーカーも小売業者も、消費者の特定の状態や必要性に基づいてカスタマイズされたビタミンリストを作成する「ウェルネス・ツールへの無料アクセスを提供し始めている。この地域では、健康な閉経後女性のビタミン欠乏症の有病率が高く、需要をさらに押し上げると予想される。ビタミンの常用量は年齢とともに増加し、女性は男性よりもサプリメントを多く摂取する傾向があるようだ
ブラジルが南米サプリメント市場を独占
ブラジルは若年人口が増加し、多様な経済基盤を持っている。可処分所得が増加する中産階級の増加や技術の向上は、栄養補助食品市場の成長要因のひとつである。同国には、グアラナやマテ茶など、地元産の天然素材が豊富にあり、企業にとって大きな投資機会となる。サプリメント製品の存在感が増しているのは、教育水準の高い中産階級が、サプリメントをライフスタイルのアクセサリーであると同時に、より健康で長生きするための助っ人であると認識し、サプリメントに積極的に支出するようになったからである。肥満や糖尿病をターゲットにした政府の取り組みや健康意識向上キャンペーンが、消費者に体重管理や血糖値調整のサプリメントを選ぶよう促している