マーケットトレンド の 南米防衛航空機航空燃料 産業
市場を支配するエアタービン燃料
- 同地域の各国政府が軍隊の近代化と再編成を続けていることから、2022年の国防費は3~4%の成長が見込まれている。その後、防衛航空部門も増加し、防衛部門に新たな航空機が加わる道が開かれると予想される。
- 多くの国の政府は、軍用ジェット燃料について個別の仕様を維持している。仕様が異なる理由としては、軍用と民生用の運用や物流の違い、高性能ジェット戦闘機のエンジンが燃料に課す追加的な要求などが挙げられる。
- 2022年には、軍用機の保有機数はブラジルが最も多く(679機)、コロンビア(454機)、チリ(290機)がこれに続くと予想される。しかし、米国、欧州、ロシアはいずれも南米諸国向けに多くの航空機を生産している。これらの航空機は航空タービン燃料(主にジェットA-1燃料)を使用しているため、予測期間中、南米防衛航空燃料市場を牽引する可能性が高い。
- 2021年9月22日、アルゼンチン国防省(MoD)は、公的信用業務認可書によって、空域の監視と制御のための多目的戦闘機の取得のために最大6億6,400万米ドルの信用業務の認可を2022年予算に含めるよう要請したと発表した。前述の点はすべて、この地域の空軍能力を向上・強化させ、その結果、新型機による航空燃料の需要を増大させる可能性が高い。
- 翻って、運用技術や政府規制といった要因が航空タービン燃料を牽引しており、これが南米の防衛用航空燃料市場を牽引すると予想される。