マーケットトレンド の 南米綿 産業
繊維産業からの需要の増加
- 南米にはペルー、ブラジル、コロンビアといった主要な繊維生産国がある。ペルーは南米最大の衣料品輸出国である。2021年、ブラジル繊維産業協会(ABIT)は、前年比約4%のGDP成長を前提に、国内加工・製造業の回復を予測した。
- ABITによると、2021年の繊維生産量は2020年比8.3%増の203万トンに増加する。衣料品生産は前年比23%増の58.1億着に回復する。国内売上高は繊維製品で10.5%増、衣料品で25%増となる見込みだ。
- 対談後、ブラジルの国内繊維・衣料品製造業が2022年に進歩的な水準に達するには、同部門を後押しする要因が完璧に合致していることが示された。業界側では、綿花価格が史上最高値を更新しているため、原材料費の高騰が工場のマージンを大幅に削っている。これは、ブラジルレアル(BRL)の通貨切り下げですでに苦境に立たされている繊維・アパレル産業に複合的な影響を及ぼす。
- 繊維・アパレル業界の営業コストの約70%は外貨建てであるため、業界はこのコストを消費者に転嫁せざるを得ず、消費者は国内価格の上昇を受け、さらに購入を控える可能性がある。世界の繊維市場も非常に伸びており、それがブラジルの綿花輸出にとって重要な要因となっている。今後数年間はさらに成長すると予想される。