マーケットトレンド の 南アフリカの風力エネルギー 産業
オンショア部門が市場を支配する可能性が高い
- 予測期間中、南アフリカの陸上風力エネルギーが市場を支配するだろう。2021年の同国の総風力発電量は約2,956MWであり、そのうち440MWの陸上風力発電が2021年に新たに設置された。
- 2022年12月、南アフリカは再生可能エネルギーIPP調達プログラムの第5回入札ウィンドウの下で、さらに13のプロジェクトに関する法的合意に調印した。このプログラムは、開発される再生可能エネルギー容量合計1,759MWのうち、784MWの陸上風力発電設備で構成されている。これにより、2025年までに新たな発電容量を追加する道が開かれる。
- さらに2022年11月、Red Rocket Consortiumは5億4,000万米ドル相当の3つの数十億ランド規模の風力発電プロジェクト契約を締結した。364メガワットの陸上発電容量は、再生可能エネルギー独立発電事業者調達プログラムの下で開発され、2024年に完成する予定である。このプロジェクトは、南アフリカの電力不足とエネルギー危機を大幅に解決することになる。
- 南アフリカエネルギー省は2021年に統合資源計画を発表し、今後12年間で再生可能エネルギー全体が総エネルギーの26%を占めるまでに成長するとしている。同計画では、陸上風力発電の容量が1150万kWに達することを目指している。従って、陸上部門は予測期間中に成長するだろう。
- また、国際的な市場プレイヤーの参入と自然エネルギーの急速な適応により、風力のLCOEは大幅に低下しており、予測期間中の風力市場の成長をもたらしている。
- 今後の陸上プロジェクトと風力発電コストの低下により、将来的にはかなりの成長が見込まれる。
政府の取り組みと今後のプロジェクトが市場を牽引
- 風力エネルギーは、南アフリカのエネルギーミックスにおいて重要な役割を果たすと期待されている。南アフリカの統合資源計画では、2030年までに14,400MWの風力発電を追加することを想定している。これにより、南アフリカの再生可能エネルギー発電量は大幅に増加する。2021年の総発電量は前年比2%増の約244TWhに達した。
- 2022年9月、南アフリカ政府は、イニシアティブである再生可能エネルギー独立発電者調達プログラム(REIPPPP)第6回入札窓口の風力エネルギー割り当てを3,200MWに倍増すると宣言した。この開発は、南アフリカのエネルギー問題に取り組み、自然エネルギーからの電力を利用するものである。
- さらに2022年12月、第6回入札窓口のもと、9,600MWのプロジェクトに対して、合計56件の風力および太陽光プロジェクトが入札希望者から提出された。56 件のプロジェクトのうち、23 件の風力発電プロジェクトは累積容量が 4,100MW を超えている。
- 同様に、2021年11月、再生可能エネルギー独立発電事業者調達プログラム(REIPPP)のもと、南アフリカはオークションで258万kWの風力・太陽光プロジェクトを選んだ。民間開発業者は、国内で合計25のプロジェクトを開発する予定である。
- 南アフリカ政府が再生可能エネルギー・プロジェクトの導入に積極的に取り組んでいることから、風力エネルギー市場は今後さらに拡大することが予想される。