マーケットトレンド の サウジアラビアの石油とガスの中流 産業
パイプライン部門が成長を遂げる
- 同国の石油精製能力は、2015年の日量2,899千バレルから2020年には日量2,905千バレルに増加し、国内で新たな製油所の拡張が発表されるにつれて、能力は拡大すると予想されている
- サウジアラビアのアラムコが管理するジザン製油所は現在、日量40万バレル(b/d)で稼働しており、その能力は50%である。ジザン・コンプレックスがフル稼働すれば、アラビアン・ヘビーおよびミディアム原油を処理し、最大75,000b/dのガソリン、250,000b/dの超低硫黄軽油、90,000b/dの発電所用真空残渣を生産する予定である
- サウジアラムコのマスター・ガス・システム(MGS)は、王国全土の主要なガス生産・処理拠点を結ぶパイプラインの広範なネットワークで、現在拡張工事が行われている。同システムの現在の能力は、日量96億立方フィート(bscfd)で、東部、中部、西部の工業団地に天然ガスを供給している
- サウジアラムコはまた、2020年12月31日時点で6.4(百万バレル/日)mmbpdの総精製能力を持つ、世界最大級の精製事業も運営している
- サウジアラムコは、総延長1万9,000kmに及ぶ90の原油・石油製品パイプラインを所有・運営しており、これらのパイプラインは、生産油田と加工工場、輸出ターミナル、消費拠点を結んでいる。主なパイプラインは、ペトロライン(東西原油パイプライン)とアブカイク・ヤンブ(天然ガス液化製品パイプライン)である
- 2021年12月、サウジアラムコはBlackRock Real AssetsとHassana Investment Companyが率いるグローバル・コンソーシアムと155億米ドルの画期的なガス・パイプライン契約を発表した
- したがって、石油・ガスの精製能力の向上と政府系企業を通じた同部門への投資の増加により、パイプライン容量は予測期間中に大幅に増加すると予想される