マーケットトレンド の サウジアラビア果実濃縮物 産業
天然甘味料、着色料、フレーバー添加物の需要回復
サウジアラビアは、2017年に炭酸飲料とエネルギー飲料に課された物品税の恩恵を受けている。そのため、より多くの機能性食品や飲料が登場し、45歳以上の消費者は砂糖無添加、果汁100%、ビタミンやミネラル入りのジュースを好む。他方、65歳以上の消費者は2000年以降88.59%増加し、濃縮果汁を製造工程の主要原料として使用するようになっている。さらに、合成着色料の申告に関する規制の変更が食品業界を揺さぶっている。2017年1月1日付で政府は、着色料アリュラ・レッドAC(INS 129)、サンセット・イエロー(INS 110)、アゾルビン/カルモシン(INS 122)、タートラジン(INS 102)を含むすべての食品・飲料に、包装上の表示/警告文を含めると発表した。このように、競争力を付与するために、製造業者は合成染料を着色食品のような天然溶液に置き換えており、これには果物や野菜のみから作られた濃縮物も含まれる
トロピカルフルーツが市場シェアを独占
フルーツ濃縮果汁の中では、トロピカル・フルーツが上位を占めており、消費者の志向やトロピカル・フレーバーへの嗜好の高まりが高いシェアを占めている。そのため、マンゴーなどの果物の需要が高く、現在、日本には1億600万リットルを超えるマンゴージュースの生産能力がある。飲料や冷菓などの分野にわたるトロピカル・フルーツの通年需要は、世界的な生産量の季節的制限や需給ギャップの変化により、ほとんど満たされていない。このような場合、トロピカル・フルーツ濃縮物は、パッケージ製品に添加されるビタミンやミネラルが損なわれないようにしながら、そのギャップを埋める役割を果たす。フルーツ風味のケーキは、サウジアラビア国民の間で、主に子供たちの間で人気となっている。さらに、ベーカリー製品に局所的な濃縮物を含めることが、ここ数年で勢いを増している。同様に、トロピカルフルーツを濃縮した飲料は、機能的で健康的なポジショニングを持つより良いブランドが必要とされるかもしれない