マーケットトレンド の ロシアのキッチン家電 産業
小型調理家電の堅調な需要成長
ロシアでは、2022年も小型調理器具の需要は変わらなかった。市場にはさまざまな製品があり、その売れ行きは流行や機能の良し悪しによって変化した。ケトルは、ほとんどの現地の家庭で欠かせないアイテムであるため、これまでも、そしてこれからも最大のカテゴリーであり続けるとはいえ、その単価の下落が平均よりも低いため、バリュー・パフォーマンスには欠ける結果となった。フライヤーは全体的に小さいカテゴリーにとどまり、動きのない業績を記録した。健康志向のトレンドは、フライヤーの潜在力強化の障壁となっている。というのも、庶民の間に不健康な食習慣があるにもかかわらず、揚げ物を避ける機会が成長を制限しているからである
長年にわたり、ロシアは食器洗浄機販売収入の継続的な増加を観察し、2018年の7億1130万米ドルの水準から2021年には7億4330万米ドルの水準となり、2022年には7億3760万米ドルとわずかに減少した
Eコマース小売業への強いシフト
ロシアのインターネット人口は世界第6位で、さまざまなビジネス分野でオンラインショッピングを利用する人が増えている。ロシアはeコマースを受け入れており、その成長スピードは実体経済や従来の小売業の10倍にも達している。オンライン販売は、ロシアの小売総売上高の4.5%近くを占めているが、近年は毎年倍増しており、2021年には小売総売上高の約8%を占める勢いだ
ここ数年、ロシア市場におけるeコマースの普及率は継続的に上昇しており、2018年には37.4%であったが、2021年には52.4%となる。このことは、オンライン・チャネルを通じてキッチン用品の購入を増やすという消費者行動の明らかな変化につながる