マーケットトレンド の 米 産業
特殊米品種への嗜好の高まりが貿易拡大につながる
特殊米の需要は、健康とウェルネスに対する消費者の関心の高まりに後押しされ、世界的に高まっている。通常の精米された白米に比べ、特別栽培米はビタミンやミネラルが豊富で、健康を助け、食物繊維を豊富に含んでいる。そのため、こうした品種は消費者の間で絶大な需要がある
世界中で、バスマティ米は最高の米のひとつである。細長く、なめらかで、先細りの粒で知られ、独特の味と香り、炊飯時の粒の伸びの良さが特徴である。インドからの高級品種の輸出は、バスマティ輸出市場の85%のシェアを占めている。米国はジャスミンやバスマティといったアジアの香り米を輸入している。バスマティ米の世界市場向け輸出はインドがトップである。農産物・加工食品輸出開発局(APEDA)によると、2021-22年にインドが世界に輸出したバスマティ米は3,948,161.03トン、26,416.49クローネ(3,540.40百万米ドル)である。2021年には、サウジアラビア、イラン、イラク、米国、アラブ首長国連邦がバスマティ米の主要輸入国である
2021年には、中国、フィリピン、サウジアラビア王国、米国、バングラデシュ、イラクが世界の米の主要輸入国である。中国とフィリピンは世界レベルでの米輸入の45%を占める。インドは大量の芳香族米と長粒種バスマティ米を輸出しており、これは観光業と食形態の変化によって増加すると予想される。港湾荷役インフラ、バリューチェーンの発展、米輸出のための国や市場における新たな機会の開拓が、米輸出の急増につながった
ヨーロッパでは、バスマティやジャスミンライスといった特殊品種やエキゾチック品種の需要が飛躍的に伸びている。輸入米の大部分は長粒種のインディカ米と芳香品種(バスマティとジャスミン)で、主に北欧で人気がある。バスマティ米の輸入は、主にインドからイギリスが独占している。そのため、来年は特殊米やエキゾチック米の需要が増加すると予想される