マーケットトレンド の トルコの住宅不動産市場 産業
トルコの住宅不動産市場における直接投資の増加
外国人の投資制限を伴う市民権取得を緩和した法改正、不動産開発業者や銀行が開始したキャンペーン、2021年に前年比78.4%増という年間記録をもたらした外貨の急増などにより、トルコでは外国人向け住宅販売件数が加速している
公式情報筋によると、国内で最も人口の多い都市イスタンブールは、外国人購入者の最有力候補であり続けている。同市における2021年9月の外国人向け住宅不動産販売件数は、2020年9月の2370件に対し、前年同月比25%増の2995件だった。一方、国籍別では、イラン人が引き続き住宅物件の外国人購入者のトップとなっている。次いでイラクが7622戸、ロシア人が4494戸、アフガニスタンが2508戸、ドイツ人が2062戸となっている(2021年)
トルコへの中国からの投資は劇的に増加しており、今後も増加すると予想されている。彼らは一般的に、サービスや優れた設備を備えた高級物件や美しくデザインされた5つ星管理アパートメントに投資している
2021年の住宅セグメントにおける新築住宅販売の減少
トルコでは、新築住宅販売とは、買い手と不動産を建設する企業または個人との間で結ばれた土地所有契約によって購入された住宅の初回販売を指す。トルコの新築住宅販売戸数は2013年から2021年まで平均4万8758.25戸で、2019年には過去最高の511682戸に達し、2021年には過去最低の461523戸となった
トルコ全体の住宅販売は、2019年の同時期と比較して、2021年には21.4%の減少に見舞われた。しかし、抵当権付き販売の増加は同期間で25.3%であった。同国の全体販売と抵当権付き販売は、同期間にそれぞれ16.2%減と26%減であった。2014年から2021年にかけて、全体の販売に占める中古販売の割合は12%~15%に減少した