マーケットトレンド の すぐに食べられる食品 産業
便利でヘルシーなインスタント食品の需要が急増
- 世界的に、便利なインスタント食品、特にインスタント・パスタ、米、スナック菓子、肉製品などの需要は、社会・経済パターンの変化、飲食料品への支出増、健康食品に対する意識、食事パターンや既存の食習慣の変化、世界各地での外国人定住人口の増加、新製品を味わいたいという欲求などにより、速いペースで伸びている。
- 米国は調理済み食品の世界最大市場のひとつであり、ドイツや英国などの国々がこれに続いているほか、アジア太平洋、中東、ラテンアメリカの新興市場も同様の市場として今後の成長が見込まれている。
- 特に労働者階級の人々、10代の子どもたち、ホステル暮らしの人々、多忙なライフスタイルを送る独身者たちの間で、インスタントや簡単に調理できる間食や惣菜が大人気となっている。さらに、オン・ザ・ゴーのコンセプトは、調理済み食品が提供できる製品の簡単な消費と取り扱いと密接に結びついている。このように、消費と同時に使い捨て包装に助けられた利便性の連動により、調理済み食品の需要は増加している。
- 例えば、2021年3月、米国の食品会社ゼネラル・ミルズは、同社の製パンブランドであるピルズベリーをベースとしたすぐに食べられるクッキーを初めて発売した。ピルズベリーのソフト・ベイクド・クッキーは、チョコレートチップ、霧吹きアイシングをかけたコンフェッティシュガー、ショコラ・ドリズルをかけたピーナッツバターの4種類のフレーバーが用意される。