マーケットトレンド の カタールのフレキシブルなオフィススペース 産業
フレキシブル・オフィス・スペースの供給が伸びている
カタールの首都ドーハは、フレキシブルなオフィススペース供給のリーダーとして台頭しつつある。2021年第3四半期のオフィススペース供給総面積は約500万平方フィートに達し、そのうち40%以上をドーハの一等地(ウェストベイ、ルサイル、ミシェイレブなど)が占めている
さらに、ルサイル地区は2021年第3四半期に市内で新たに建設されるオフィススペースの大半を占めている。その一方で、魅力的な賃貸価格、充実した駐車設備、近代的なインフラ設備を備えたハイスペックビルが需要を牽引している
さらに、ワクチン接種が続く中、ドーハの多くのデベロッパーや事業者は、柔軟性のあるオフィス不動産要件に関する業務戦略を刷新した。パンデミックによる混乱にもかかわらず、多くのセクターは、必要に応じて在宅勤務やハイブリッド勤務モデルなどの柔軟なソリューションを提供することで、従業員の物理的な労働環境を維持する意向だ。一方、IT部門は、フットプリントの削減を検討している
2021年第3四半期には、ウェストベイ地区が140万平方フィートを超えるオフィススペースを供給し、ルサイル、アル・サッド、サラタ/アル・ヒトムなどがこれに続いた
コワーキング・スペースは著しい成長を遂げている
パンデミック(世界的大流行)の影響により、オフィス部門は規制や社会的距離を置く政策がとられたが、現在は回復しつつある。コワーキングスペースは、新興企業、新しい起業家、中小企業(SME)にとってお気に入りの仕事場として台頭してきている
さらに、コワーキングスペースは様々な交流を促進し、従来のオフィス環境では必ずしも再現できないようなネットワーキング、コラボレーション、アイデア交換の機会を提供している。こうした要因が市場の成長を後押ししている
ドーハは、国内におけるコワーキングスペースの提供でリードしている。また、ドーハのコワーキングスペースは、モダンな装飾が施されたデザイン性の高いワーキングスペースを手頃な会員プランで提供している。ドーハの主なコワーキングスペースには、月額700~950QARのコワーキングスペースを提供するRAWQ Business Centerをはじめ、Servcorp Commercial Bank Plaza、Servcorp Doha Towersなどがある