マーケットトレンド の 石膏ボード 産業
住宅建設の需要増
- 中間層の人口は増加し、可処分所得も増加している。このため、中産階級の住宅市場が成長し、今後数年間は石膏ボードの使用量が増えるだろう。
- 需要が増えているとはいえ、世界中で住宅はまだまだ不足している。このため、投資家やデベロッパーは、さまざまな建築方法を利用し、開発を前進させるために新たなパートナーシップを結ぶ大きなチャンスに恵まれている。
- 中国とインドの住宅建設市場が成長しているため、アジア太平洋地域が最も成長すると予想されている。中国、インド、東南アジア諸国は、アジア太平洋地域で最大の低価格住宅建設セグメントを担当している。
- 2021年、中国の住宅用不動産新築床面積は約1兆4,600億平方メートルに達する。2021年の中国における竣工済み建築物のうち、住宅用建築物が最大のシェアを占める。竣工床面積のほぼ67%が住宅用建物に属する。
- さらに米国では、2020年1月が94万2,000戸であったのに対し、2021年1月に竣工した個人所有の一戸建て住宅は100万戸を超えた。さらに、建築許可によって許可された民間住宅戸数は、2022年12月の季節調整済み年率で133万戸であった。これは11月の改定値135万戸を1.6%下回り、2021年12月の190万戸を29.9%下回った。
- インドでは、政府が「2022年までにすべての人に住宅をというプロジェクトを開始し、予測期間を通じて同国の低価格住宅建設分野を大いに牽引すると予想される。
- 中間層人口の増加と住宅建設、政府のイニシアティブと投資により、予測期間中、全地域で住宅部門における石膏ボードの需要が増加すると予想される。

市場を支配するアジア太平洋地域
- アジア太平洋地域では、中国がGDPで最大の経済大国である。同国の成長率は依然として高いが、人口の高齢化が進み、経済が投資から消費へ、製造業からサービス業へ、外需から内需へとリバランスしているため、成長率は徐々に低下している。
- 中国の建設業界が急成長したのは、政府が経済成長を維持するためにインフラ投資を推し進めたからだ。2021年に中国の建設会社が新たに締結した契約額は約34兆5,000億人民元(0.48兆米ドル)で、全体の半分以上を占めている。
- 不動産市場の成長が予測できないとはいえ、中国政府は成長する工業・サービス業に対応するため、鉄道や道路のインフラ整備に力を入れてきた。ほとんどの建設会社は政府によって所有されているため、政府支出の増加は国内の建設事業を助けている。
- 中国はますます都市化が進んでおり、2050年までに2億5,500万人以上の人々が都市部に住むようになると予想されている。政府はまた、都市部の「掘っ立て小屋を修復するために1,620億米ドル以上を投じると発表している。
- インドは、今後数年間で住宅に約1兆3,000億米ドルを投資し、その間に6,000万戸の住宅が新たに建設される見込みだ。2022年6月には、タウンシップ、住宅、建設インフラ、インフラ開発プロジェクトの建設・開発における直接投資額は286億4,000万米ドルに達した。
- 全体として、この市場は高い成長が見込まれている。これは、この国と地域の建設業界が急速に成長しているためである。
