マーケットトレンド の 洋上風力タービン 産業
深海オフショア部門が大きく成長
- 世界的にエネルギー需要が高まる中、主要国や企業はクリーンなエネルギーを供給するため、信頼性の高い再生可能エネルギーの導入に目を向けている。先進技術を用いた洋上風力発電の採用は、この分野への投資に国や企業を惹きつけた。
- 例えば、2022年3月、トタルエナジーズはトライデント・ウインズ社と共同で、モロ・ベイ沖で1GWの洋上風力発電プロジェクトを開発するキャッスル・ウインドLLCジョイント・ベンチャー(JV)を設立した。このプロジェクトは深海プロジェクトとなる見込みだ。しかし、詳細はほとんど発表されていない。トタルエナジーズは、これまでエンBW・ノースアメリカが保有していた合弁事業に参入した。
- さらに2022年2月、深海セグメントの成長を示すもうひとつの例として、風力発電大手のオーステッドがスキップジャック・プロジェクトの一環としてデラウェア州のリバー・インレットを調査した。春には、Skipjack Windの開発を支援するため、Orsted社は米国デラウェア州の沿岸部における上陸候補地と相互接続地点の評価を継続する予定である。この洋上風力発電プロジェクトは、同地域の約30万世帯にエネルギーを供給する。
- これとは別に、風力タービンの素材が改良されたことで、風力タービンはより高い高度からの風を利用できるようになった。また、これらの新しい風力タービンはブレードが非常に大きいため、小型のタービンに比べてより多くの面積を掃引することができる。風力タービンの大型化は、規模の経済による風力エネルギーのコスト低減に貢献し、米国、ドイツ、フランスなど多くの国々で、風力エネルギーが化石燃料の代替エネルギーと経済的に競争力を持つことを示している。このような最近の傾向は、予測期間中、洋上風力タービン市場を牽引すると予想される。
- 設置場所別では、コストの低下と技術の向上により、深海洋上産業が予測期間中も風力タービン産業の牽引役であり続けると予想される。