マーケットトレンド の オフショアパイプライン 産業
ガス部門は大幅な成長が見込まれる
- 天然ガス需要の高まりは、新たなガス田の発見につながるとともに、海底(海上)パイプラインを利用したシンプルで低コストの天然ガス輸出輸送の採用につながっており、これが海上パイプライン市場を牽引すると予想されている。
- 世界の天然ガス生産量は2021年に4036億立方メートルを記録した。天然ガス生産量のトップは北米で約1,1358億立方メートル、次いで中東・アフリカが9,724億立方メートルとなっている。これが予測期間中、海上パイプライン市場を牽引すると予想される。
- 2022年9月、ドイツにあるEUROPIPEは、北米のTCエナジー(TCE)からメキシコ湾のサウスイースト・ゲートウェイ・パイプライン・プロジェクト向けのパイプ供給契約を受注した。TCEはメキシコ南東部の電力供給を確保するため、メキシコ国営電力会社Comisión Federal de Electricidad(CFE)と共同で45億米ドルの洋上ガスパイプラインを建設している。このプロジェクトは、ザルツギッター・マンネスマン(Salzgitter Mannesmann)とディリンジャー・ヒュッテンヴェルケ(Aktien-Gesellschaft der Dillinger Hüttenwerke)の合弁会社であるユーロパイプ(EUROPIPE)が8月末に受注した。プロジェクトの範囲は、防錆コーティングを施した265,000トン(365キロメートル)のパイプを供給することである。
- さらに2023年1月、エニは東地中海のエジプト沖にあるナルギス沖鉱区のナルギス-1試掘井で、新たに重要なガス発見を報告した。ナルギス-1坑井は、水深1,014フィート(309m)で掘削され、正味約200フィート(61m)の中新世および漸新世のガス含有砂岩に遭遇した。この発見は、エニの現在の設備を活用することで開発可能である。
- さらに、最近のコスト削減の波と重要な技術的ブレークスルーにより、多くの石油・ガス探査・生産会社が、持続可能な深海・超深海開発に多角化することができるようになった。
- その結果、オフショアパイプライン市場は近い将来急速に拡大すると予想される。以上の結果、ガス分野は予測期間中に急成長が見込まれる。