マーケットトレンド の 北米有機酸 産業
幅広い用途で有機酸の需要増
主な有機酸は酢酸、クエン酸、乳酸、フマル酸で、プラスチック製造、なめし、繊維、製紙、金属、医薬品、香水、ハーブ殺虫剤、着色料・染料、潤滑剤、食品・飲料用途、化粧品製造などで使用されることが多くなっている。ギ酸や酢酸は、医薬品や工業用途で主に使用される酸である。多機能スキンケア製品に対する需要の増加が、予測期間中の有機酸市場を牽引すると予想される。さらに、リンゴ酸やフマル酸などの酸味料は、他の飼料用酸味料と比較して優れているため、動物飼料において抗生物質に取って代わりつつある。保存性の向上、pH緩衝作用、風味や酸味の付与といった機能面でのクエン酸の優位性は、リン酸、酒石酸、乳酸などよりも高い。RTD(レディ・トゥ・ドリンク)健康飲料への旺盛な需要は、クエン酸の使用を促進している