北米日用消費財物流 マーケットトレンド

過去2年間で、食料品小売業者は、その業務のほぼすべての面を再評価し、適応させなければならなかった。2021年、米国のオンライン小売売上は前年比40％増となり、消費者は家電から食料品に至るまで、あらゆる消費者カテゴリーにおいてオムニチャネルで購入する傾向が強まっている。さらに、米国の消費者の約75％は、実店舗とオンライン・チャネルの両方で商品を調べ、購入している

最近のデータによると、2022年第1四半期の時点で、米国のオンライン食料品市場の普及率は38.5％だった。言い換えれば、米国の5世帯に2世帯近くがインターネットで食料品を購入していることになる。これは、2021年第4四半期から0.7ポイント上昇し、前年同期比では3.9ポイント上昇したことになる。2022年第2四半期の食料品デリバリーの売上も昨年に比べ増加し、6％の急増を達成した。米国における2022年7月のオンライン食料品売上高は、インフレとCOVID-19への不安が引き続きこのチャネルの増加を促進したため、前年比17％増の78億米ドルとなった。2022 年 7 月に食料品をオンラインで購入した世帯は 6,800 万を超え、前年同月比で 3%増加した

カナダでは、リモートワークが食品・食料品アプリ導入の主な促進要因となっている。パンデミック（世界的大流行）がより多くの人々を在宅勤務に駆り立て、その傾向は多くのホワイトカラー産業で続いている。カナダのリモートワーカーと学生は、食品配達アプリを利用し、食料品をオンラインで注文する数が増えた。最大の全国食料品チェーンの1つであるメトロは、2022年度第1四半期にオンライン活動の急増を報告した

COVID-19の大流行は、世界中の他の市場と同様、メキシコの消費者の行動を変えた。2021年から2022年にかけて、アクセスが制限され、移動が制限されたため、消費者はデジタルチャネルを試し、採用するようになり、同時に、メキシコ全土の家庭にとって、基本的な食料品、飲料、パーソナルケア用品、ホームケア用品の主要供給源としての食料品小売の重要性が強化された。2021年には、メキシコのオンライン販売は小売総売上高の10％を占めるだろう