マーケットトレンド の 北米データセンターの電力 産業
著しい成長を見せる電気通信業界
- データセンターの需要は加速度的に伸びており、これらの施設を常に安定稼働させることは不可欠である。通信部門は、コンテンツ、モバイル、クラウドサービスを提供するためにデータセンターの需要を牽引している。この段階では、データセンターの相互接続とWAN接続が最も重要なネットワーク要件であり、そのために効率的な電力管理システムが不可欠である。
- インターネットの登場以来、電気通信は世界の発展と価値創造の大きな原動力のひとつとなってきた。最近、電気通信業界では、技術の進歩に起因する多くの変化が起きている。電気通信会社や、電気通信ネットワークにアクセスする事実上すべての企業は、現在電気通信セクターで流布しているこれらの大きなトレンドのために、直接的な影響だけでなく、遠大な影響の両方を感じることが予想される。
- 通信業界におけるデータセンター需要の高まりを受け、市場では長年にわたっていくつかの戦略的買収や提携が行われている。例えば、2021年11月、アメリカン・タワー・コーポレーションは、COVID-19の大流行で需要が急増している分野に参入するため、米国のデータセンター運営会社コアサイト・リアルティ・コープを75.1億米ドルの現金で買収すると発表した。
米国が最も高い市場シェアを占める
- 米国はデータセンター・インフラ・ソリューションの継続的成長を維持している。Tier-2都市におけるモジュラー型データセンターへの投資が、特に地元ユーザー向けのデータセンター設備増加の原因となっており、これがデータセンター電力市場の成長を牽引している。
- 米国では、インフラの近代化に向けていくつかの取り組みが行われている。そのための計画として、米陸軍はプライベート・クラウド・コンピューティング・サービスとデータセンターの展開に最大2億4900万米ドルを費やすことを計画している。ゼネラル・ダイナミクス社、HP社、ノースロップ・グラマン社は、陸軍プライベート・クラウド契約に選ばれたサービス・プロバイダーの1つで、安全なプライベート・クラウドを使用してデータセンターを統合するクラウド・コンピューティング・サービスを提供する。
- さらに市場の大手企業は、データセンターの電力消費を効率化する新しいクラウド・ソリューションを発表している。例えば、IBMは2021年2月、IBM Power Systemsプラットフォームで利用可能な新機能を発表し、ハイブリッド・クラウド時代に向けたデータセンターの変革がどの段階にあるかにかかわらず、ビジネス・ニーズに対応できるようにした。