マーケットトレンド の 北米炭酸カルシウム 産業
塗料業界からの需要の増加
- 塗料やコーティング剤において、炭酸カルシウム(CaCO3)は主な増粘剤として機能する。炭酸カルシウムの細かさと粒度分布は、塗料の不透明度に影響を与える。さらに、CaCO3は、高輝度、低吸油性、分散性、耐候性、低研磨性、低電解質含量、pH安定化効果、防錆性およびレオロジー特性の向上といった興味深い特徴を備えている。
- 塗料やコーティング剤に使用される超微粒子CaCO3には、空間立体効果がある。超微粒子CaCO3を塗料に添加すると、比較的密度の高いリトポンが懸濁液にとどまり、底に沈まないようにすることができる。CaCO3は塗膜の白色度や光沢を向上させ、被覆性を低下させることはない。このような性能向上の特質により、超微粒子炭酸カルシウムは塗料業界に広く受け入れられている。
- ラテックス塗料の沈降を防ぎ、分散剤の量を減らすことができる。水性塗料業界ではさらに広範囲に使用されている。通常、水性塗料には20%~60%の超微粒子CaCO3が使用される。
- 米国の建設業界は、住宅建設に対する民間部門の支出が増加した結果、ここ数年で急成長を遂げた。この増加傾向は、ニューヨーク市のハドソン・ヤードのような大規模プロジェクトの資金調達次第で、今後も続くと予想される。
- このような建設業界の成長は、塗料とコーティング剤の需要に貢献すると予想される。このことが炭酸カルシウムの需要を押し上げると予想される。