マーケットトレンド の 北米バッテリー 産業
自動車用途が著しい成長を遂げる
- 自動車産業は、今後数年間、リチウムイオン電池を中心とする電池の主要なエンドユーザー分野のひとつになると予想されている。電気自動車の普及は、北米のリチウムイオン電池産業の成長に大きな原動力を与えると予想される。
- 現在、さまざまなタイプの自動車が販売されており、ハイブリッド化や電動化が進んでいる。ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車、電気自動車(EV)など、さまざまなタイプの自動車がある。
- 電気自動車の普及は高い成長率で進んでいる。米国はすでに世界のEV販売台数をリードする国のひとつであり、カナダのような他の経済国も、すでにEV向けに公共交通インフラの変革を始めている。
- カナダにおける2020年の電気自動車総販売台数は、2017年と比較して300%以上増加した。同国は2020年に36.9千台のバッテリー電気自動車(BEV)を販売した。
- 2021年6月、米国エネルギー省(DOE)は、DOEの国立研究所における電気自動車、バッテリー、コネクテッド・ビークル・プロジェクトと、電気自動車のイノベーションを支援するためのDOEの新たなパートナーシップに対して、今後5年間で2億米ドルの資金を提供すると発表した。
- さらに、トヨタは2021年10月、2030年までに米国で自動車用バッテリーに約34億米ドルを投資する計画を発表した。具体的には、バッテリー電気自動車(BEV)用の自動車用バッテリー生産の開発と現地化に重点を置いた投資である。
- 現在の市場シナリオでは、政策支援が電気自動車の採用を促進する上で重要な役割を果たしている。政策支援は、消費者に魅力的な自動車を提供し、投資家のリスクを軽減し、メーカーに電気自動車を大規模に開発するよう促すことで、市場の成長を可能にする。
- さらに、リチウムイオン電池の価格低下と技術の向上により、価格競争力のある電気自動車が市場に登場し、今後数年間でリチウムイオン電池の需要を生み出すと予想される。