マーケットトレンド の グローバル霊安室設備 産業
冷凍ユニットの製品タイプ別セグメントが最大の市場シェアを占める見込み
冷蔵ユニット分野は、需要が高く、購入・設置コストが高いことから、予測期間を通じて最大の市場収益を占めると予想される。遺体の移送を支援する様々なサイズのカスタマイズされた保管ユニットが利用可能であること、葬儀サービスも提供する新しい民間霊安室が急速に設立されていることが、主に冷蔵ユニット市場の成長を促進している
さらに、世界的な霊安室の設立は、冷蔵ユニットの設置需要を増加させ、市場の成長をさらに促進する。例えば、2020年3月、英国政府はCOVID-19による死者数の増加に対処するため、臨時霊安室のネットワークを構築し、市場の牽引役となった
北米が市場を支配し、予測期間中も同じ傾向が続く可能性
霊安室設備市場では北米が最大シェアを占めると予想されている。同地域では死亡率が高く、病院や民間霊安室の数が増加しているためである。米国市場は成長に大きく貢献すると予想される。例えば、2020年4月に発表された「New York City Deploys 45 Mobile Morgues as Virus Strains Funeral Homesと題する記事によると、ニューヨーク市では45の移動式霊安室が設置され、霊安室設備が必要とされ、市場を牽引している
さらに、2020年5月には、病理学、組織学、剖検学、霊安室業界向けに米国製の医療機器とラボラトリー製品を提供する大手企業であるMopec社が、COVID-19による世界的な品不足に対応するため、生産を増強し、毎日1,000個の遺体袋を生産している
欧州は先端技術の急速な導入により第2位の市場シェアを占め、世界市場を押し上げた。これらの地域ではキリスト教徒が多いため、葬儀サービスの需要が高く、市場の成長を後押ししている。アジア太平洋地域は、霊安室設備市場において最も速い成長率を示すと予想されている。同地域では、病院数の増加や医療インフラの急速な進歩に加え、民間の霊安室が急増していることから、急成長が見込まれている。また、インドや中国のような発展途上国の地元市場プレーヤーや新規参入企業も、市場収益の大きなシェアを占めている