マーケットトレンド の 軍用フリゲート艦 産業
新型フリゲートの開発が軍用フリゲート市場の成長を牽引する見通し
新型フリゲート艦の開発は、軍用フリゲート艦市場の主要な推進要因の1つである。フリゲート艦の高い殺傷能力と低い探知能力に主眼が置かれ、フリゲート艦の開発はここ数年ペースを上げている。米国では近年、新型フリゲート艦の開発が重要性を増している。誘導ミサイルフリゲート艦FFG(X)の新プログラムが進行中で、2030年までに約20隻のFFG(X)次世代フリゲート艦の建造が含まれている。米海軍は5つの造船会社を選定した:Austal USA、Fincantieri SpA、General Dynamics、Huntington Ingalls Industries、Lockheed Martinである。2020年までに最初のフリゲート艦を発注する予定だ。同様に、英国は現在、より高性能な26型フリゲートとともに2020年までに就役する予定の新型31e型フリゲートの設計、開発、製造について、BAEシステムズ、バブコック、アトラス・エレクトロニクUKを評価している。このような新しいプログラムは、予測期間中の軍用フリゲート市場の成長を促進する可能性がある
予測期間中、アジア太平洋地域が最も高い成長を遂げる
予測期間中、アジア太平洋地域が最も高い成長を遂げると予測されている。この地域では、国家間の緊張が高まっており、各国が軍事費を増加させている。そのため、予測期間中の市場成長を後押ししている。韓国、オーストラリア、インド、中国、インドネシアのような国々は、この地域で新しいフリゲート艦の開発、建造、調達に投資している。2018年後半、インドのGoa Shipyard Limited(GSL)は、ロシアのRosoboronexportと5億米ドルの契約に調印し、技術移転を伴う2隻のステルスフリゲートを内製した。同様に、オーストラリアのSEA 5000フェーズ1プロジェクト(フューチャー・フリゲート・プロジェクト)では、同国はBAEシステムズと260億米ドル相当の契約に調印し、今後10年末までにハイエンドの対潜水艦戦フリゲート艦9隻を引き渡そうとしている。さらに、Austal、中国国家造船公司、現代重工業(HHI)といった造船会社の存在も、この地域におけるフリゲート艦の成長を支えている