中東およびアフリカのスマートフォン 市場規模

MEAスマートフォン市場分析

中東・アフリカのスマートフォン市場は、予測期間中（2021年〜2026年）に年平均成長率9%に達すると予測される。同地域のスマートフォン市場は、COVID-19の出現による混乱も予想される。今年前半には、ほとんどのスマートフォンブランドでチップセットや部品が不足したため、供給制約が同地域の成長を妨げる可能性が高い。しかし、サプライチェーンが正常化し、ワクチンの普及によって新たな閉鎖やCOVID-19の急増の可能性が大幅に減少することが予想されるため、下半期に向けて市場は再び成長するとみられる

• さらに、2020年10月現在、中国のスマートフォンメーカーRealmeは、今後2年以内にGCC諸国で有力なプレーヤーの1つになることを目指している。同社は1月にGCC地域に参入したが、Covid-19とロックダウンのためにマーケティング活動を減速せざるを得なかった。同社は9つのモデルを市場に投入し、オンラインとオフラインの両チャネルに注力していく。製品価格はAED 399からAED 1,199の間である。
• 5Gは、同地域におけるスマートフォン市場の成長を牽引する大きな要因のひとつである。エリクソン・モビリティ・レポートによると、中東・アフリカ地域の5Gサービス加入者数は2024年までに6,000万人に達する可能性があり、これは同地域の全モバイル加入者数の約3%に相当する。またGSMAは、2025年までにMENA全体で約5,000万件の5G接続があり、そのうちアラブ諸国だけで2,000万件の接続があると推定している。
• したがって、5G技術の開発とモバイル・インターネットの利用の増加は、これらの地域で高度なスマートフォンに対する大きな需要を生み出すと予想される。 ボーダコムは2020年5月、ヨハネスブルグ、プレトリア、ケープタウンで5Gモバイル・ネットワークのライブ・スイッチを入れ、国内の他の地域でもさらなる展開が計画されている。同社はまた、LG V50 5Gスマートフォンやファーウェイの5G CPE PRO FWAルーターなどの5G対応デバイスを提供し、顧客が20のライブサイトのカバーエリア内で5Gネットワークを体験できるようにした。
• このように、この地域の通信事業者は、5G技術の利用を奨励し、摩擦を減らすために、デバイス・プロバイダーと提携している。さらに、デバイスメーカーが手頃な価格の5Gデバイスを製造できるようにする政府の政策も、この地域での5G普及を加速させるだろう。