マーケットトレンド の 中東およびアフリカのプライベート・エクイティ 産業
アフリカにおける資本投下の増加
アフリカのプライベート・エクイティ(PE)業界は、近年グローバルな機関投資家の参入により、ますます複雑化、多様化している。ディール件数は増加傾向を維持しているものの、その金額は徐々に減少しており、投資家の関心は高まっているものの、ディール規模は縮小していることがうかがえる。さらに、PEファンドマネジャーは、消費者主導の産業に加えて、IT、再生可能エネルギー、インフラ、不動産など、さまざまなセクターに投資する戦略を多様化している
コモディティ・ベースの成長から脱却しようとする政府の努力もさることながら、大陸の消費者層の拡大がこのような変化の原動力として重要な役割を果たした。その結果、民間セクターの参加が促進され、幅広い産業で事業拡大が促進された。アフリカは、新興市場への投資を考えているプライベート・エクイティ企業にとって、世界で最も話題になっている地域のひとつである。アフリカの様々な地域への投資には課題があるものの、多くの経済指標は正しい方向を向いており、伝統的な市場の障壁も取り払われつつある
中東における新たな機会と高い資本収益率
中東で成長するプライベート・エクイティ・セクターにとって、国内での事業機会は大きな焦点のひとつである。原油価格の上昇と域内の経済成長によって生み出された資本は、海外に流出することなく域内に留まる。その結果、流動性が高まることになる
中東は常にこの資産クラスへの非常に重要な投資家であり、欧州、北米、そしてアジアのGPにとって大きな資金源となってきた。多くの投資は、特定の市場がオープンするにつれて、潜在的なリターンの魅力に支えられている。米国と欧州はプライベート・エクイティという点では非常に成熟しており、価格競争も激化している。アジアと中東は、価格設定の可能性があり、情報の非対称性があり、潜在的な取引にかなり早い段階から関与でき、独占権を見出すことができる