マーケットトレンド の 中東およびアフリカの手指消毒剤 産業
コロナウイルス感染症患者の増加による手指衛生への意識の高まり
- コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による予防対策の高まりは、医療支出を増大させ、政府や非政府組織の好意的な取り組みを通じて手指消毒剤の売上を急増させている。WHOによると、2020年に入ってからCOVID-19の確定症例数が急増し、中東・アフリカ諸国の中ではイランの症例数が最も多く、2020年4月2日現在、新たに2987人の症例が確認されている。これまでのところ、イランは18,400人以上がウイルス検査で陽性となり、1,284人がこの病気で死亡したと発表しているが、実際の数字はもっと高い可能性が高い。
- さらに、世界保健機関(WHO)、疾病管理予防センター(Centre For Disease Control and Prevention)、および地域全体の医師が手指消毒剤の使用を推奨しており、彼らはアルコールベースの手指消毒剤の使用がウイルスに対する最も効果的な予防策の1つであると主張している。
南アフリカ市場が主要シェアを占める
- 国別では、手指衛生に対する消費者の意識が高いことから、南アフリカが同市場において最も高い貢献が見込まれている。国立感染症研究所によると、2020年5月6日現在、南アフリカで確認されているCOVID-19の症例数は、ハウテン州(1720例)が最も多く、次いでクワズール・ナタール州(1189例)、東ケープ州(849例)となっている。
- 市場における需要の高まりは、国内の市場参入を目指す多くの著名プレイヤーを惹きつけている。例えば、レブロンSAは2020年5月、ハウテン州保健省に1万個の手指消毒剤を寄贈した。これは、同地域でCOVID-19感染者が増加していることを受け、イサンドの現地工場で手指消毒剤を製造し、同社のブランド「アクアマリンで提供したものである。また、石油・化学会社のSasol Ltd.は、手指消毒剤と消毒剤用のアルコールを製造しており、Covid-19パンデミックの抑制に貢献するため、地元での供給を優先している。