マーケットトレンド の 中東およびアフリカの栄養補助食品 産業
急増する個人医療費
中東・アフリカ地域ではここ数年、消費者向けヘルスケア製品の売上が緩やかに増加しており、今後も同様の傾向が続き、さらなる成長が見込まれている。過去10年ほどの間に、医療費は多くの国で増加しており、中東・北アフリカ地域も、主に健康とライフスタイルの変化に対する健康意識の高まりから、同じパターンを辿っている。消費者向けヘルスケア製品の増加は、人々が身体に十分な栄養を与えることで健康に気を配るようになったことを明確に示している。Worldbankによると、サウジアラビアのヘルスケア支出は2017年の4億8,226.4万米ドルから2021年には5億5,410.68万米ドルに増加する。この地域の消費者の大半は、いくつかの病気をコントロールするために、プロバイオティクス、ハーブサプリメント、ビタミン、ミネラルなどの免疫力を高める製品を求めている。アフリカでは疾病の発生が非常に一般的であるため、人々は徐々に栄養補助食品による予防医療対策を採用するようになっている
人気を集めるプロバイオティクス・サプリメント
プロバイオティクスは、急成長を遂げる栄養補助食品カテゴリーの牽引役であり、あらゆる年齢層の人々が消費している。しかし、ミレニアル世代に大きな消費が見られるのは、マルチチャネルによる宣伝を通じて健康とウェルネスに関する意識が高まっているためであり、これが消費パターンに大きく影響している。プロバイオティクス・サプリメントは、サウジアラビアの量販店売上高で最大の症状別カテゴリーを占めている。消費者はプロバイオティクスとその潜在的な効能をよりよく知るようになっており、グミから機能性食品まで、さまざまな提供形態の革新的なプロバイオティクス製品の出現につながっている。アラブ首長国連邦と南アフリカは、この地域の他の国々よりも早くこのトレンドに乗りそうな国である。中東とアフリカの主要国におけるプロバイオティクスの著しい成長は、この地域全体で栄養補助食品市場が成長していることを示している