マーケットトレンド の 中東およびアフリカの食品強化剤 産業
地域におけるプレバイオティクスとプロバイオティクス強化食品の需要の高まり
プレバイオティクスおよびプロバイオティクス強化食品市場の需要は、消化や腸管などに関連する腸関連疾患、食事と健康の関連性、中東・アフリカ諸国全体で栄養教育キャンペーンを通じて支持されている食品強化に関する意識の高まりにより、著しい成長を遂げている。さらに、Yoba-for-Life、Heifer International、Joma Kenyatta University of Agriculture and Technologyといった複数の団体が、プロバイオティクス菌株や製品開発に取り組んでいる
さらに、需要の高まりを受けて、市場で事業を展開するメーカーは、市場での競争優位性を獲得するために、機能的な利点を強化した製品の開発に注力している。例えば、2019年、ProVen Probiotics社は、南アフリカで、1日の推奨摂取量の100%を配合し、人工着色料、香料、保存料がゼロの、子供用A-Zマルチビタミン入りアシドフィルス菌&ビフィズス菌を含む製品群を発売した
南アフリカが中東・アフリカ市場を支配する
中東・アフリカ地域には食品強化剤の新興市場があり、中でも南アフリカは高い売上シェアと長年にわたる一流ブランドの存在により、同地域最大の市場であり続けている。同国の需要を牽引しているのは高所得の消費者で、同国の経済状況にもかかわらずビタミン剤や栄養補助食品を購入している
しかし、この地域の他の国々では、政府の支援が食品強化剤市場の成長に大きく寄与している。例えば、ジンバブエは2015年に「ジンバブエ国家食品強化戦略(Zimbabwe National Food Fortification Strategy)を立ち上げ、ビタミンや鉄分などの微量栄養素の欠乏を防ぐための政策・実施両レベルでの指針とした。この戦略では、砂糖(ビタミンA強化)、食用油(ビタミンAとビタミンD強化)、トウモロコシ粉、小麦粉(小麦粉とトウモロコシ粉にビタミンA、B1、B2、B3、B6、B12、葉酸、鉄、亜鉛を強化)、塩(ヨウ素強化)などの食品を対象とした