マーケットトレンド の メキシコ米 産業
国産米生産拡大に向けた政府の取り組み
- メキシコのコメ生産は引き続き全国に分散している。2021年には主要産地であるソノラ州の天候が好転し、米生産に好影響を与えると予想される。
- 米生産増加の主な理由は、メキシコ政府からの支援とメキシコ米評議会からの奨励である。メキシコ政府は、価格保証、投入資材、信用補助金を通じて、コメ農家に手厚い補助金を提供している。直接的な支援に加え、政府は国内生産を増やすために米の輸入関税も開始した。米の需要もメキシコの市場を牽引する要因のひとつである。
- メキシコのコメ生産量は、2021年にほぼ0.25百万トンを記録した。シナロア州、カンペチェ州、ベラクルス州がメキシコの主要な米生産州で、生産シェアの20%以上を占めている。新しい栽培技術の使用が増加していることが、同国の市場を牽引していると推定される。
- メキシコ米評議会によると、大手精米会社からの資金援助を受けて生産者がこの新技術を採用した結果、いくつかの栽培地域では大幅な増産につながったという。さらに同省は、メキシコ市場における市場シェアを拡大し、農家の所得を向上させる代替作物を提供するため、国産米の生産と生産性を高める新たな支援プログラムも提供している。