マーケットトレンド の 炭酸リチウム 産業
リチウムイオン電池用途の需要増加
- 炭酸リチウム(Li2CO3)は、携帯電子機器(携帯電話やノートパソコンなど)や電気自動車(EV)に使用されるリン酸鉄リチウム(LFP)電池の正極および電解質前駆体材料として使用されるリチウム塩である
- リチウムイオン電池の世界需要は、2010年には0.5ギガワット時であったが、2020年には約526ギガワット時に成長し、2030年には9,300ギガワット時に達すると予想されている
- JEITA(日本電子情報技術産業協会)によると、2022年の世界の電子機器・IT生産額は前年比5%増の3兆5,366億米ドルに達すると予想されている。したがって、電子産業の成長は、リチウムイオン電池に使用される炭酸リチウムの需要を押し上げるだろう
- EVの販売台数に関しては、2021年の世界のEV販売台数は675万台に達し、2020年の324万台に比べて108%の成長を記録した。また、世界の軽自動車販売に占めるEVの割合は、2020年の4.2%に対し、2021年には8.3%となっている
- IEAによると、2030年の世界の電気自動車販売台数は、新政策シナリオでは1億2,500万台に達する見込みである(二輪車/三輪車を除く)
- これらの要因から、炭酸リチウム市場は予測期間中に世界的に成長するとみられる